小児科・内科・循環器内科
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長期間の喫煙習慣は肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクを確実に高めます。
また、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの生命に関わる重大疾患を引き起こすきっかけにもなります。また、タバコを吸うことで美容的な影響が出ることも知られています。喫煙により、皮膚に深いシワができ、肌のくすみや吹き出もの、乾燥、白髪などがあらわれてきます。一般に顔の老化は中年以降に始まりますが、喫煙者特有の「スモーカーズフェイス」は若い人にも現れます。さらに、タバコを吸う本人だけでなく、受動喫煙を受けた家族や小さなお子さんにも影響が出ます。家族内に喫煙者がいる家庭では、子供が喘息になったり、その他の呼吸器感染症にかかるリスクが上がります。
まずは、喫煙習慣についてのセルフチェックをしましょう。以下は、ニコチン依存症を判定するテストTDS(Tobbacco Dependence Screener)です。合計5点以上でニコチン依存症と判定されます。
ニコチン依存症についてのスクリーニングテスト(TDS)
各設問に対し、「はい」または「いいえ」を選択してください。
合計点が5点以上でニコチン依存症と判定されます。
禁煙治療が保険適用となる条件
- ニコチン依存症についてのスクリーニングテスト(TDS)の結果が5点以上
- ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
(2016年4月より35歳未満には上記要件がなくなりました) - ただちに禁煙することを希望
- 禁煙治療のための標準手順書に則った禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意
禁煙外来のスケジュール
禁煙治療は、2006年より健康保険等が適用され、患者様の負担も軽くなりました。その上で、禁煙治療を健康保険等で受けるためには一定の要件があり、1回目の診察で医師が確認することとなっています。
なお、要件を満たさない場合でも、自由診療で禁煙治療を受けることができますので、まずは受診の前にご自身でチェックしてみることをお勧め致します。
禁煙治療は12週間が基本です。その間に、診察を5回受けることになります。
まず、初めての診察では、ニコチン依存症の有無をチェックし、治療の計画をたてます。また、呼気中に含まれる一酸化炭素濃度を専用の機械を使って測定します。それから、禁煙補助薬を選択し、治療が開始されます。
2回目以降の診察で、禁煙による離脱症状の有無についてうかがい、禁煙補助薬の効果や副作用の有無についても確認します。
禁煙を始めて1ヶ月が過ぎると、体調に変化があらわれ、効果を実感しやすくなります。咳や痰が減り、息苦しさも改善され、目覚めがさわやかになったと感じる人もいます。肌の調子が良くなり、口臭も改善します。
2ヶ月目以降には、嗅覚や味覚が回復するため、食べ過ぎによって一時的に体重増加に悩まされる人もいます。そういう場合には、禁煙をまず成功させて、その後に食事や運動で生活習慣を整えていけばよいでしょう。「禁煙をしたから体重が増えた」「口寂しいから1本吸ってしまおう」そのような発想が禁煙を失敗させてしまう原因です。
12週間の禁煙治療は、医師に相談なく中断しないことが大切です。禁煙を失敗しないためにも、どうしても吸いたくなったりした場合にはすぐにご相談下さい。
禁煙治療の流れとおよその費用(チャンピックス)
2収監または4週間に1回 合計5回の受診が必要です。
回数と内容 | クリニックでの費用 | 薬局での費用 | 合計費用 |
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初回開始のための条件確認 |
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2週間後(再診1回目) |
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4週間後(再診1回目) |
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8週間後(再診1回目) |
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同上 | |
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12週間後(再診4回目 最終回) |
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なし | |
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なし |
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合計の自己負担費用は、3割負担の方で約19,000円。1割負担の方で約6,400円です。
(費用は概算です)