小児科・内科・循環器内科
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)
人は1日7~9時間の睡眠を必要としています。しかし、十分な睡眠時間を取ったにもかかわらず「まだ眠い」、「疲れが取れない」、「頭が重い」といった自覚症状が出ることがあります。
- 睡眠中に
- いびきをかく
- 息が止まる
- 息苦しくて目が覚める
- 何度もトイレに行く
- 日中、起きている時に
- しばしば居眠りをする
- 集中力が低下する
- 太りやすい、痩せない
- 血圧のコントロールが悪い
このような自覚症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。この病気は肥満などにより上気道が閉塞することで呼吸が止まり、身体に送られる酸素量が低下することで様々な障害を起こす病気です。
慢性的な低酸素が高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを2-4倍上げることが報告されています。
また、夜間に十分な睡眠をとれていないことにより、居眠り運転などの重大な事故につながる恐れも報告されています。日中の眠気によって、判断力・集中力や作業効率の低下が気になっている方は一度当院で検査をされることをお勧め致します。
検査方法
まずは簡易睡眠検査(PSG)を行います。診察後、検査キットをお渡し、自宅で装着、検査を行います。呼吸回数、体動、酸素飽和度から無呼吸低呼吸指数を出し、重傷度の分類をします。
重傷度に合わせて、精密検査を追加する場合や治療を開始します。
検査にかかる費用
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査には健康保険が適用されます。
3割負担の方の治療費用の一例
簡易検査(パルスオキシメトリー) | 90円 |
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簡易検査 | 2,700円 |
※初診料・再診料のほか、別の検査をあわせて行う場合などは状況に応じて別途費用がかかります。
治療
患者様毎に最適な治療を選択、提案します。
- 生活指導
肥満や筋弛緩による気道閉塞に対してダイエットや睡眠時の体位、睡眠薬や飲酒量の調整を提案します。
- 経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)
重度の方、日中の眠気の強い方、肥満や高血圧、心不全などの方に使用します。鼻マスクから気道に風を流すことで無呼吸を抑制します。
- マウスピース
軽度の方、やせ形の方、下顎が小さい方に使用します。下顎を前に出すことで気道を広げます。経験豊かな歯科に紹介します。
- 外科手術
扁桃肥大など気道を閉塞するものがある方に行います。閉塞部位を手術で取ります。経験豊かな耳鼻科に紹介します。